【湧き水とは】本当に飲める?どういう仕組み?そこにはロマンが詰まっていた!【日本一周】
日本一周や長期の旅にでているとき、意外と費用がかさむのが飲料費ですよね。そこで活躍してくれるのが、湧き水です。自然の恵みをいただくことで、飲料費を節約することができます。
でも、湧き水って飲めるの?そもそもどうして湧き水がでているの?と疑問におもうこともありますよね。そこで今回は、湧き水についてあらためて知識を整理していきたいと思います!
そもそも湧き水とは?
「湧き水」とは、地下水が地表に自然に湧き出しているもののこと。山や森林に降った雨や雪が土に溶け込み、地層によって自然にろ過されたあと、水を通しにくい地層にたどりつくことで地下水として地表に湧き出てきます。また、大規模な湧き水はそのまま川につながっていき、海へと流れていくのです。
天気や人為的な理由で地下水の量が変化し、湧き水の量が多少増減することはありますが、一般的な河川と比べると、その変動は少なく、季節を問わず温度もほとんど一定といわれています。そのため、現代よりも水道設備が整っていない時代は、湧き水は井戸水とともに大切な生活用水として活用されてきました。
湧き水は、多くの呼び方があり、「湧水(ゆうすい)」、「清水(しょうず・しみず)」「生水(なまみず・しょうず)」などと呼ばれることがあります。
環境省によると日本には、把握できるだけでも16,000件以上の湧き水があるとされており、自然の豊かさを感じさせてくれます。また、地域によって有名な湧水群や観光地化されているところもあり、見て・飲んで・歴史を感じて楽しいスポットといえるでしょう。
湧き水は2つのタイプがある
基本的に水は、高いところから低いところに向かって流れていくので、地表から染み込んだ雨や雪解け水は、地下に浸透し、水を通しにくい地層の上を高い位置から低い位置に向かって移動します。
移動してきた水が、崖やくぼ地などの地層が露出している部分から湧き出すことで湧き水となるのです。さらに湧き水には、水が湧き出す形態の違いから大きく2つのタイプに分類することができます。
- 崖線(がいせん)タイプ:台地の崖の前面から湧き出るタイプ
- 谷頭(こくとう)タイプ:谷地形やくぼ地になっているところから湧き出るタイプ
大いなる自然。湧き水の役割とは
自然の水循環を担う
雨や雪解け水が地下を通って地表に湧き出し、川となりやがて海へとつながっていきます。そして、海の水が蒸発すると再び雨や雪となって地表に降りそそぐ。湧き水はそうした地球規模の水循環の一部を担っているのです。神秘的ですよね。
川の水源となるほかにも、周辺環境の温度を下げヒートアイランド現象を緩和したり、湧き水を通して地下水位の変化や汚染状況の指標となったりと、私たちの暮らしに密接にかかわっています。
自然環境としてだけでなく、信仰の対象にも
地域のシンボルとして掲げる自治体があるほど、湧き水は豊かな自然を象徴する大切なものです。動植物の貴重な生息地になるのはもちろん、農作物の水源・文化や歴史の継承・災害時の水源等に利用されています。
湧き水の中には、湧き水そのものが信仰の対象となっているところや、歴史上の人物や神仏のゆかりの地として親しまれているところもあり、さまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。
湧き水は飲める?衛生面で注意が必要
昔から貴重な水源として大切にされてきた、湧き水。もちろん飲料としても活用されています。
ただし、そのまま生水として飲むのは注意が必要です。一般的に販売されている飲料水は、滅菌処理がされているので安心して飲むことができますが、湧いて出てきている水はそうした処理がされていません。
肉眼的に見てきれいでも、細菌・カビ菌・大腸菌などがいる場合があります。地中は冷たく、栄養素がないため繁殖はしにくいものの、注意が必要。地上にあがることで温が上がり、菌が繁殖する可能性があるからです。沸騰させて飲んだ方が安心です。
一方で、そのまま飲用できるように工夫されている湧き水スポットもあります。道の駅はくしゅう内にある水汲みスポットでは、微量の塩素消毒がされており、そのまま飲用が可能。気になる場合は、自治体のHPを確認するか、問い合わせてみるとよいでしょう。
湧き水はおいしい?栄養はある?
湧き水は地下水が湧き出るという性質上、天然ミネラルがたっぷりと入っており、生水のため基本的には塩素での殺菌がされていません。水温も10度前後と安定しており、硬度も低いものが多く、これらの要因から「おいしい」と感じるのではないかと考えられます。
それぞれの湧き水スポットによって、水質調査の結果を掲示してあるところもあるので、見比べてみるのもおもしろいかもしれません。
参考に、「おいしい水研究会」のおいしい水の条件を提示しておきます。
湧き水の活用方法
おいしい湧き水は、そのまま飲むのはもちろん、ほかにもさまざまな用途で利用できます。なかでも、お米を炊くときや研ぐときのお水として使用するのがおすすめです。
- コーヒー・お茶
- お米を研ぐときの最初のお水
- お鍋など汁物のスープ
湧き水を汲むときの注意点
さいごに、湧き水を採水するときの注意点をご紹介します。こちらに紹介するのはあくまで一例で、湧き水スポットごとにルールが掲示されていることもありますので、その際はそちらに従いましょう。貴重な資源をこれからもみなさんで守っていけたらうれしいです。
- 手や体にふれた水が入らないようにする
- 溜まった水を採水するときは、水が入れ替わるまでしばらく待つ
- 採水する容器はよく洗ってから使用する
- 大雨のあとなど水が濁っている場合は潔く諦める
- 周辺の環境や生物にやさしく接する
- 塩素滅菌されていない場合は煮沸するか、飲用は自己責任で
まとめ
いかがでしたか?今回は、湧き水についてまとめました。旅の途中や休憩スポットに、湧き水の魅力が伝わればうれしいです。
これから、道中に寄った湧き水スポットを紹介・レビューしていきますので、そちらもお楽しみいただけたら喜びます。それではまた次の記事で!
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